計算機自然と料理人
料理人が料理だけを作る時代はとっくの昔に終わっていると思っていますが
今日はそんな中でもデジタルと自然が繋がるデジタルネイチャーという概念
料理人にとっても世界はきっと変わると思っています。
デジタルネイチャーとは?
デジタルネイチャーとは、生物が生み出した量子化という叡智を計算機的テクノロジーによって再構築することで、現存する自然を更新し、実装することだ。そして同時に、<近代的人間存在>を脱構築した上で、計算機と非計算機に不可分な環境を構成し、計数的な自然を構築することで、<近代>を乗り越え、言語と現象、アナログとデジタル、主観と客観、風景と景観の二項対立を円環的に超越するための思想だ。
落合陽一
落合陽一さんのデジタルネイチャー
— hiroyuki yamada /鳥の人 (@ymd_hiroyuki) October 24, 2019
自然とデジタルの融合と共存を真剣に考えている。
自分達が生きる地球の為に。
そして日本的な侘び寂びをDNAから感じているのが印象的
多分現代の千利休やであの人。
一緒にお茶したいなぁ。https://t.co/B4ScOEIUqX
特に日本から発信しているという点では日本料理人である自分には共感出来るポイントが多い気がします、落合さんは共感など求めてはいないですが。
計算機自然 生と死 動と静
落合さんの作品はクリスチャン・ボルタンスキー氏のような死生観と自然との融合が素敵。
ボルタンスキー氏は死と動の要素が強いけど、落合さんの作品は生と静の要素が強い。
生きているのに静か・・
だから落合さんの作品には侘び寂びを感じる。
特にこの中でも取り上げている鯖の話。
料理人としてどうデジタルと自然を融合させていくかは考えたい。
もちろん死ぬまでにまだそこまで変化はないかもしれないし
一気に変わるかもわからない。
だからこそ考えておかないと変化に取り残されていきます。
変わる食材と料理
どんなにデジタルになっていっても人間の原始的な感覚器である味覚などはAIなどにハックされにくく残っていくだろうということ。
つまり本質的に”味””美味しい”を追求する我々の仕事は残ります。

もちろんこれは現実、でも感覚としてこれを見ればしょっぱいだろうなということがわかる。
今現在のコンピューターの技術ではおそらく同じ物質のものを作ることができる、じゃあ料理人としてこのことをどう伝えていく?
レシピも今後AIが食材と時間、味付けの好み、その日の気分
を打ち込めばきっと簡単に作ってくれる時代がくるだろう。
そうなれば我々の使命はその期待通りの味を再現することそれ以上の
情景、エモーショナルな何かを提案しなくてはならなくなってくる。
だからこそ料理人は料理を作るだけでは存在できなくなってくる。
エンタメや感情を動かすことが出来る空間やシチュエーションを
整えることこそが今後の我々に必要になってくるんだろうな。
すでに時代は動いていて
これからのことを考えれば料理人は企業と合同してこういったクリエイティブなことをデザイナーやメディアアーティストの方々と考えていく時代がやってくるんだと思う。
将来独立するなら間違いなく本に埋もれた店を作る。
自然音とARと紙を媒体とした本。
全てを融合した店舗で料理が作りたい。 pic.twitter.com/8OzguTGciJ— hiroyuki yamada /鳥の人 (@ymd_hiroyuki) October 29, 2019
自然の中の本棚、自分にとって最高の組み合わせ
残したいものを残せる料理屋を作りたい。