現代の若者のアニメ論

現代の若者のアニメ論

若者文化。これは色々な形で語られてきました。
大人と若者の対立はいつの時代にも起こり、その度に若者文化論が取り沙汰されてきたのです。
今回は「今」の若者について、特に「アニメ」に焦点を当てて、言及していきたいと思います。

1. 今の若者は自分だけのオリジナルな「アニメ」を作る!

先に結論から言うと、今の若者には自分だけのオリジナルな「アニメ」を「作る」と言う特徴があります。
昔の若者はアニメを観る、つまり消費するに留まっていましたが、現代の若者はアニメを自ら「作る」と言うことになります。
一体どういうことなのでしょうか? 
その理由を説明していきます。
まず、現代の若者とは一体どんな存在なのか、ということを説明します。
次に、2010年代に起こった主要なアニメにおける出来事などを詳述します。
それらから先述したことを再び主張したいと思います。

2. 今の若者って?

今の若者、とりわけ2010年代以降の若者を一言で言うならば、「個性を重んじる」ということが挙げられます。
これは1990年代初期のバブル崩壊で起こった日本の不景気をきっかけにして、2001年ごろの資本主義の拡大が大いに影響しているようです。
長時間労働と格差拡大などが巻き起こした、「僕たち・私たちは将来何がしたいのだろう?」という価値観が蔓延した結果だと言われています。
その中で「自分の個性を大事にしよう」という強い価値観が広がりました。2003年のSMAPによる『世界にひとつだけの花』の歌詞の中で「ナンバーワンよりオンリーワン」ということばが登場しますが、これは個性尊重を象徴していると考えられます。
このような価値観が広がる2000年代に幼少期を過ごした2010年代の若者たちは、「個性を大事にしよう」という強い特性を持つようになったのです。

3.2010年代のアニメ

2010年代に起こったアニメ・ムーブメントはなんといっても「イベント・グッズの盛り上がり」に尽きるでしょう。
これは2010年代初期に起こった『けいおん』のブームが始まりに見られると言えるでしょう。けいおんは軽音楽部を中心に巻き起こるほのぼのとした作品でしたが、このアニメの爆発的ヒットによって、「自分も楽器をやってみよう」という若者が続出したということです。
これはアニメの中の登場人物を外から見るだけでなく、感情移入し、そのキャラに「なりたい」という強い願望の現れだったと言えます。
その後、2010年代は『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』などのヒット作に恵まれました。
これらに呼応するように、各イベントやグッズの人気が巻き起こりました。
これは、作品を自分オリジナルなものにプロデュースしようという傾向にも取れます。
イベント参加やグッズ購入によって、他のファンとの「差異化」を図ろうという心情が読み取れます。
これにはSNSの影響なども忘れてはいけないでしょう。イベントやグッズ購入など、「作品に参入する」ことが昔より簡単になったことも影響していることだと思われます。
しかし、1番大きな理由は「今の若者の個性重視」という強い価値観です。

4 まとめ

いかがでしたか?
今回は今の若者のアニメ論について少しだけ語りました。
今の若者は自分たちの個性を重視する、大切にするという価値観が強く擦り込まれています。
そこにSNSなどの影響も助け、「アニメに参画し、自分だけのオリジナルなアニメの世界を作る」という行動につながっていると考えられます。
2020年代は新型コロナ禍によって始まりましたが、オンラインの強さがますます拡大する中で、若者たちがどのようなカルチャーを作っていくのかが気になりますね。
これからも若者について注目をしていきたいと思います!!

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