
蔦屋でもらったしおりが好きです。
なんでしおりはしおりと言うのでしょう?

枝折・・・昔道しるべとして歩いた後ろに枝を折って置いて目印にしていたことが転じてどこまで読んだか分かるように印をつける意味でつかわれるようになった。
なるほど理解した。
さて今回の「料理人の本棚」は語りに語りつくされているかもしれない作品
知る人ぞ知る名作、料理人のバイブル、バックパッカーはこれさえ持っていれば
世界を旅しつつ世界の料理と文化から触れ合えるとんでもない一冊
また世界に出たことない人でも世界に興味を持ち
そして世界旅行をした気分になれるそんな幸せな本。
または世界の料理を食べ歩きながらその作り方を研究してだれも知らなかった美味を発見する方法について考えること
を教えてくれる本です。
読み込んでも読み込んでも毎回発見がある不思議な本。

料理の四面体 / 玉村豊男
思えば教えてもらったのはいつだろう?と考えて私の棲息地であるTwitterを遡ってみた
恐らくこれが最初の出会いだったように思う
#料理人の本棚 https://t.co/gVfKnO1XBl
— 後村 勇(あとむら いさむ) (@gastronomy_work) February 1, 2019
『料理の四面体』
料理とは全て四面体構造で説明出来るがコンセプトの本。
四面体とは一体何かは読んでのお楽しみに。
今でしょの林先生もテレビで紹介されたらしい。
料理とは論理的思考の積み重ねだ。
この本を読めば、料理が必ず上手くなるでしょう。
京都出身のウルトラスーパー料理人の後村さんに教えていただいた。
書いてある通り料理が必ず上手になると思える本です。
この本を知りすぐにamazonの奥地に購入申請を出し、次の日には届いてから読み終えるまでに丸2年を要した。
馬鹿である、そのうちの半年は読まずに放置していたことは内緒である。
まるであの名作海底二万里を読んでいるかのような冒険心くすぐられ
今なら地球儀にピンを指しながら読み続けた樋口師匠の気持ちがよくわかるというものである。
本当に素晴らしい作品である。
*樋口師匠とは四畳半神話大系に出てくる天狗のような師匠ことである*
是非時間があればこちらも読むことをお勧めする。
長編妄想作品としては群を抜いて萌えである。
素晴らしさを自分だけに収めておくのは非常にもったいないので
是非とも読んだことのない諸君には読書を勧めたい
現在このブログを書いている現世ではなにやら不毛なウイルスが猛威を振るっておりお家時間なる時間が出来ている模様である
働き過ぎと自分たちで言いながら働くことに美学を感じている方々には
苦痛の時間だろうがここはひとつ腰を据えて読書をお勧めする。
刺身という名のサラダ
1~6までの章で構成されているこの作品は
4章で一度真理にたどり着く「刺身=サラダ」である。
詳しい内容は読んでもらいたいし読んだ方が理解できると思う。
料理文化は世界共通では”当然”ないことの再認識と
自分がどの料理圏の料理を作っているのか?
根底にある自分のベースが何なのかを理解することとなる。
すると考え方は大きく変わりアレンジの部分で大きな振れ幅を得る事になると
ワタシは確信している。
そして第6章「料理の構造」
ここにきてやっと料理の四面体の登場である。
話しは長くなてはいけないから結論から話しなさいと巷のセミナー講師は言う。
しかし玉村さんは違う。
最後の最後にこのタイトルである料理の四面体を持ってくるのである。
最後に来るからこそ理解がギリギリ追い付くこの四面体は
1~5章を読み進めてきたものにしかわからない素晴らしさがある。
だからあえてこの場には四面体の図を張ることはないし
見てもわからないと思う。
そこまで見越して書いているであろう玉村さんには脱帽である。
一つだけ言えることは火が頂点にあること。
そこまでの出発点がそれぞれ違うということである。
ここまで来て気にならないニンゲンがいるとすればワタシの文章力のなさにはがっかりである。
解説が良い
一番最後に解説がある。
あの名店アクアパッツァの日高シェフである。
読者には「料理の四面体」を読み、何年か経過してもう一度じっくり読み返していただきたいと願う。私がそうであったように、まだ熟成の若い人にはこむずかしく思われるかもしれないが、四面体の方程式の奥深さに気づいたときの喜びは、時を超えてほどよい熟成のワインを口にしたときの感動に近いものだ。
料理の四面体 日高良実さん解説
この本が専門学校で課題図書として読まれる事を願いたい。
料理人の本棚、出来るだけレシピ本ではなく文化に触れる本を今後は紹介していきたいと思っています。