チキンコラム|皿のない皿の上の卵

チキンコラム|皿のない皿の上の卵

久しぶりのチキンコラムのお時間です。

皿のない皿の上の卵/サルバドールダリ

卵・・

その完璧なフォルム、そして生命の起源ともいえる揺り籠

卵の美しさに魅入られたニンゲンはたくさんいると思う。

私もその一人である、鳥であるが。

スペインの大巨匠、サルバドールダリも卵にご執心であった。

作品を見たことある方はご存じかもしれないですが

たまごをモチーフにした作品がとても多いです。

https://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/000244842.htm

三重県立美術館で2021年2月現在見ることができるようです。

ある人はこう言った

私は墓に住む雌鶏

温めているのは詩の卵

私の機嫌をよくするには

ちょっとした静けさが必要だ

まず哲学の卵黄を

次に真の美の卵白を作り

それを固い殻で包みこむ

これで一篇の詩の出来上がり

存在声明 / エズラ・パウンド
あいまいなおへそ

料理を考えることがたまにある

私は常に料理のタイトルを決めてから料理のイメージを作っていく

だからこの”あいまいなおへそ”もまずはタイトルが決まった

臍の緒と卵、世界との繋がりを意識したこの作品は

今見ればなんと料理としての完成度は低いのかと落胆するが

これは自身の再現性の問題であり修行が足りないと嘆くほかない

頭の中身の再現に技術がついてこないのである

私の敬愛する料理人 永島健志さんの代表作”カルボナーラの再構築”も

卵である。

永島さんは美術、芸術にも造詣が深くなにかインスピレーションを受けて

再構築に臨んだのかもしれない。

そして調べているうちに知ったことだが我らが卵大先輩のダリ氏は料理本までだしているとのこと。

天才的な絵の才能から料理まで手掛けるとはさすがです。

料理も絵画も似ている部分があるんでしょうね。

この本については料理人の本棚で紹介したい

まだ買ってない。

 「『ガラの晩餐』のレシピはひとつ残らず、味覚の快楽、ただそのためだけにある。栄養学的な情報はここにはない。もしあなたが、食べることの喜びを罰に変えてしまうような、例のカロリー計算機の信奉者だとしたら、今すぐこの本を閉じるといい。本書は、あなたには精力的で攻撃的かつ不作法に過ぎるからだ」

ガラの晩餐/サルバドールダリ

カロリー計算機 笑 

不作法くらいがいいということである。

料理を作る際、どうしても誰かに向けて作ろうとしてしまう

ダリが大衆受けなど考えただろうか?

本能のままに描いたに違いない。

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